九州奪還1、2
幻獣による本州上陸を撃退した自衛軍は、その余勢をかって九州を奪還すべく、上陸作戦へと突き進んでいく。
拍子抜けするほどの順調な上陸。
途中で散発的な戦闘はあったものの、門司・北九州・福岡を次々と奪還していく。
自衛軍九州派遣軍司令部は、善行らの反対を封殺し、福岡を抜け一気に熊本を目指すこととなった。
そして主力がいよいよ熊本市に指しかかろうとしたところ、とうとう幻獣の本格的な大攻勢が始まった。
福岡奪還(?)までが【1】、幻獣の本格的な大攻勢までが【2】となる。
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われらが「5121小隊」をはじめとして、今回も豪華キャストが勢ぞろい。
主なキャストは以下のとおり。
第5121独立駆逐戦車小隊 | 言わずと知れた正義の味方。芝村中佐(上級万翼長)新司令の元、速水厚ら、おなじみの面々。 |
海兵第1旅団 | 善行大佐を司令とする。5121小隊もこの旅団の傘下に置かれている。 |
紅陵女子α小隊 | 佐藤万翼長率いる、元モコス乗りの小隊。戦死した森田に代わり新メンバーが登場。 |
堅田女子小隊 | 九州撤退線の折、門司で最後まで5121とともに粘った、石丸万翼長率いる戦車小隊。 |
合田小隊 | 山口防衛戦で生き延びた小隊。合田少尉が率い、熊本以来奇跡的に生き抜いてきた橋爪軍曹など。 |
植村中隊 | 山口防衛戦で善行戦闘団の歩兵部隊として活躍した中隊。植村中尉が率いる。 |
蓑田小隊 | 植村中隊傘下の蓑田少尉が率いる小隊。九州撤退戦の折、坂上・本田に率いられた学兵たちと行動し、生き延びた小隊。 |
斉藤中隊 | 坂上・本田に助けられ、九州を脱出した学兵「イライラのイラ子」こと斉藤百翼長率いる学兵の戦車随伴歩兵中隊。今回は合田小隊の指揮下に入った。 |
第58山岳師団 | 鷺宮少将(伯爵)が率いる、雷電小隊を持つ師団。雷電小隊は会話の中に出てくる程度で、本編には登場しない。斉藤中隊も実はこの師団の傘下。 |
その他の自衛軍 | 第3戦車師団矢吹大隊・陸軍第21旅団(隈一等兵)・館山海士有志小隊・島村千翼長、などなど。もちろん芝村中将(西部方面軍司令)も(大きな)顔を出す。 |
幻獣共生派 | 鈴原・河合・緑子・カーミラ・ハンス・千崎・近江 |
ざっと挙げただけでも、このとおりである。
「おやっ、あいつらは?」という感じではあるが、とりあえず今のところは登場していない。
この顔ぶれを見て分かるとおり、今回のシリーズは正伝だけではなく、外伝、特に「もうひとつの撤退戦」からの顔ぶれが目立つ。
読んでいなくてもストーリー上は問題ない。
しかし、あらかじめ読んでおくと、もっと楽しめるだろう。
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この豪華な顔ぶれが、本シリーズの特徴といってもよいようだ。
これまで同様に、それぞれの舞台を書き分けて、ストーリーに深みを持たせる榊氏の手法は変わっていない。
映画における「グランドホテル形式」のような感じである。
ただし今回の場合、現時点ですでにこの顔ぶれである。
本来なら良い方に働いていたこの手法が、どうも悪いほうに働いてしまっているような気がする。
【1】ではあまり気にはならなかったのだが、【2】では全体のテンポ感がかなり重たく感じる。
戦闘シーンが多くなった分、状況が入り乱れてしまったせいだろうか。
戦線が分断され、それぞれの部隊が連携が取れない中で、大局的に見た大乱戦となってしまっている。
どこで何が起きているのか、読んでいて混乱してしまう。
今後どのようになってしまうのだろうか。
まだ登場していない顔ぶれも登場してきたら・・・・・・・
実際、雷電小隊はどこかの戦場で戦っているはずである。
ほかにも今後の展開の前振りがいくつもある。
森はどこへ消えてしまったのか?
またカーミラと絡むのか?
栄光号に乗った壬生屋は?
若様は、今回は何をやらかすのか?
館山から多くの教官が前線復帰した中で、石塚は?
南国や北国からも動員されてくるのか?
「赤い稲妻」もまたしても前線に割り込んでくるのか?
期待半分、不安半分といったところである。
いずれにしてもはやく【3】が読みた~~~~~い
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